
Likeジャーナル
手造り家具のある暮らし/作品紹介(前編)
2018.03.13 / 暮らし
- 意匠設計部S.M
昔からものづくりが好きで、独学でDIYを初めて約20年になります。
6年ほど前に自社のRC住宅を購入してからというもの、作業部屋を構えることができたこともあり益々家具作りが楽しくなりました。収納家具を中心に色々な作品を作って実際に使ってきましたが、DIYは既製品と比較して、都合に合わせたサイズで作れて、しかもコストが抑えられるというメリットがあります。なにより自分にとっては、どんなデザインのものを作ろうかを考えて、実際にそれを形にする過程がとても楽しいです。
今回は、これまで作ってきた家具の一部をデータとともに紹介します。家具作り、家具選びの参考にしていただければウレシイです。
扉箱収納&タイル扉収納
用途
我が家、学習机は買わずにリビングで勉強するスタイルということもあり、子供達の教科書や文房具などの収納として、扉2つ分を使用。残りの扉2つは、家族が常時使う物を収納。タイルの扉の箱の中には、モデムやルーターなどを収納。
我が家は3階建てです。他のLikeユーザーさんも感じてると思いますが、家族の生活の中心が2階なので、リビングにこの様な収納があると便利です。
材料
- シナランバー4*8(t=15) ×4
- 金物 ×8
- ツキ板
- タイル
- その他
製作時間
約65時間程度(休日のみ作業で、一ヶ月半くらい)
ポイント
キッチンカウンターのタイル面から、この棚を並べてしまうとせっかくのタイル仕上げが活きてこないと思い、カウンター前に同じタイルを使った、小さい収納箱を制作。そのタイル扉の箱で一区切りおいてから、メインの4枚扉収納を配置。デザイン的に、扉に取っ手を付けたくなかったので、手を掛けられるように本体側を斜めに加工しています。
テレビ下収納
用途
TVに関係するものを収納。DVDやTVゲーム機やソフトなど。
材料
- シナランバー4*8(t=15) ×2
- スライドレール ×4
- ツキ板 ×2
- その他
製作時間
約40時間(休日のみ作業で、一ヶ月ちょっと)
ポイント
・表面はタモのツキ板を使用。天板と4つの引出しを一枚のツキ板で貼ってます。木目が繋がっているところが、こだわりです。
・引出しを閉じた時に、木の小口が見えないのと、開いた時も小口が45度に面取りされている。閉じたら見えない箇所にも「美」を追求。
・棚全体が、宙に浮いているように見える構造(取付けを)にしました。
制作して6年経過しましたが、今でも不具合がなく、デザインも飽きずに使えています。
構造用合板ベンチ
用途
ベンチ&収納
ダイニングテーブルで、来客時にベンチとして使用する機会が多い。ベンチの下に子供達のランドセルを収納。というか、置いている。
材料
- 針葉樹合板24mm×1枚
- 塗装材
製作時間
塗装まで含めて5時間程度
ポイント
とにかく安く作れて、丈夫なベンチ。大きさによりますが、合板1枚で2個は制作可能。
キッチンスツール
用途
妻がキッチンで、腰掛けられるように制作。
材料
- タモ集成材
- 座面の合板 \端材
- 合成皮革
- クッション用ウレタン
- その他
製作時間
約20時間程度
ポイント
座面のクッション材のウレタンや、合成皮革をタッカーで留めるなど使い慣れない素材だったこともあり、やや苦戦。斜めの脚の、長さ調整が難しい。(ガタガタする)椅子は暫く制作しない(笑)。
次の機会(後編)でも、他のDIY作品をご紹介したいと思います。お楽しみに。