2012年02月22日
争うは本意ならねど〈木村元彦〉
今朝の新聞。
レスリングの選手が「ドーピング違反で2年間の資格停止」という小さな記事がでていました。
たまたま最近読んだノンフィクションがドーピングに関する本。
「争うは本意ならねど」木村元彦 (集英社インターナショナル)でした。
2007年。絶頂期だったJリーガーと、その所属チームのドクターが、
ひとりのスポーツ紙記者の書いた無責任で能天気な記事を発端に
突然ドーピング疑惑の渦に巻き込まれていいく・・・。
そこから始まる話です。
Jリーガーとは、沖縄出身で日本代表としても活躍した我那覇和樹。
当時、一般紙でも大きく報じられた出来事です。
あの頃の自分は、新聞記事で事の経過を垣間みる程度でしたので
本書を読んで、その影にこんなドラマがあったのか・・。と正直驚きました。
もしあのときに、立ち上がり闘った人々(本人、ドクター、弁護士、サポーター、沖縄の友人)が居なかったら、今どうなっていたのか・・。
読んでいて、不覚にも目頭が熱くなる場面が何度かありました。
とにかく、権力、権威を持った人間の意固地ぶりには、辟易します。
そして自分が思っていたほどJリーグという組織のバランス感覚は、優れていなかったという事実も・・。
でも、と 一節だけ、本書から引用させていただきます。
「我那覇選手は、サッカー界の問題によってドーピング違反の冤罪を被ってしまいました。しかし、彼を窮地から救い出したのもまた、サッカー界の人たちです。そういう人たちがいるサッカー界には輝ける未来があると思います」(上柳弁護士)
自分のへたくそな感想文では、うまく伝える事ができませんので、
興味のあるかたは、ぜひ読んでみてはいかがでしょう。
何か賞を受けるに値する本だと思いました。
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