2011年03月09日
パス・ザ・バトン〈PASS THE BATON〉
昨夜、「ガイアの夜明け」を見ました。
"捨てない"に商機あり!~進化する 新・中古ビジネス~。
その中で取り上げられていたリサイクルショップ「パス・ザ・バトン」のビジネス手法に
思わず「なるほど!」と独りごち。
このリサイクルショップは、基本的に委託販売の形式ですが
特長的なのは、その商品に付いている値札。
そこには出品者の顔写真と、その「モノ」にまつわる"ストーリー"が書かれているのです。
「社会人になった時に初めて購入した靴です。これを履いて、プレゼンテーションに成功しました」とか・・・。
単純な事ですが、これが大きなポイントだと思います。
ようするに「モノ」に「コト」が付加されることで、
買う人は前所有者の(大袈裟に言うと)歴史とか価値観とかにも共感し、それを引き継ぐことになります。
まさに「パス・ザ・バトン」という店名がそのイメージを表現していますね。
最近、マーケティングの本など読むと「新しい消費傾向」のひとつとして
「共費社会」というくくりかたを目にします。
物の私有にこだわらず、たとえば借り物でも、あるいは共有でもいいという価値観。
その根底には「他者とのつながり」や「共感」に重きをおく心理があり、
さらにその延長に「社会にいいこと」「地球環境や他の生物」への関心もあるとか・・・。
で、この「パス・ザ・バトン」も、しっかりその辺まで抑えていて、
出品者が、その売上の収益を、自分が望む様々なカテゴリーの寄付に回せる仕組みになっています。
単純に不要品を換金したいという動機でリサイクルショップに持ち込むのではなく、
古い物の価値を認め「消費→廃棄」で終えさせないという
物に対する新しいつきあい方が今、徐々に生まれているような気が自分もします。
だから、物が売れない・・につながる訳ですが・・・。
このショップを経営しているのは、スープ専門店の「スープストックトーキョー」を運営するスマイルズ。
社長は、個性的でなにかと有名な、あの遠山正道氏。さすがに今の世の中の空気を解ってらっしゃる。
でも、番組の中で、デッドストックの瀬戸物をキャンドルのオブジェに変身させて売ろうとしていましたが
自分の感覚的には、「全然イケてない風」で、
ちょっとびっくりしました。

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