HOME > デザイン日和  > 2009年7月

"2009年7月"のブログ記事一覧

2009年07月30日

深刻な少子化の影響

仕事の打ち合わせで、札幌市の隣、江別市の大学生協に行った。

その地域には3つの大学があるため、学生向けのアパートが沢山存在する。

P1010853.jpg


しかし、世は少子化。

入居者の減少が深刻だと言う。



デザイン日和はブログランキングに参加しています。
↑Click please


札幌でコンクリート住宅を建てるなら。D-home


2009年07月29日

太陽光発電買取コスト、電気料に転嫁

今月初め国会で成立した「エネルギー供給構造高度化法」により、太陽光発電などによる電力の買取が、現状の2倍、48円での買取が義務化され、この冬にも導入される見通しだが、これにともない、先週、経済産業省は、電力会社の買い取りコストを一般家庭の電気料金に転嫁すると発表した。
太陽光発電が有ろうが無かろうが、全家庭負担。
狙いはもちろん太陽光発電の普及による、温室効果ガスの排出量の削減ということだが、太陽光発電を設置できないマンション住民も、低所得者も一律というのが納得出来ない人も多いだろう。


003AP.jpgもともと電気料金は、発電のための燃料価格によって変動が頻繁にあるので、すぐに受け入れられてしまいそうな気もするが、料金が上がることで、太陽光パネルを持っていない家庭でも節電が意識されれば、それはそれで良いことなのかもしれない。
まるでボードゲームの「モノポリー」のような、机上の取引で「排出権」とやらを海外から買うよりはリアリティもある。

一方で、一時的な景気対策とはいえ、高速道路の割引をしCO2の排出を増長させているのだからなんだか矛盾も感じるが。


デザイン日和はブログランキングに参加しています。

↑Click please


札幌でコンクリート住宅を建てるなら。D-home

2009年07月28日

大瀧詠一 ゴーゴーナイアガラ

今日は大瀧詠一の61歳の誕生日だそうだ。

早朝のTVで「君は天然色」が流れていた。



名盤「A LONG VACATION」が発売されたのは1981年。

聴いたなぁ。


00eiichi 1.jpg

それ以前の大瀧詠一は自ら「趣味趣味ミュージック」とかいいながら

どちらかというと、マイナーでありながら巨匠という不思議な存在。



70年代後半、よく友人Sの部屋で、はっぴいえんど以降、ロングバケーション以前のLPを聴かされた。

Sは当時ラジオ関東(現ラジオ日本)で大瀧詠一がDJをしていた「ゴーゴーナイアガラ」という伝説の番組も

毎週欠かさずテープに録り、全て残していたほどのマニア。

(深夜になると北海道でも日本各地の放送がなんとか聴けたのだ。)

今もそのテープが残っているとしたら貴重な記録だ。


高校を卒業して、彼は地元の役場に勤め、自分は札幌の大学へ。


ずっと疎遠だったが、社会人になってから一度だけ同窓会で逢った。


「最近、大瀧詠一の初期のアルバム、全部CDで買い直したよ」と言ったら

「そうか!そうか!昔一緒に聴いたよな〜」と、とても嬉しそうだった。


彼は今、何を聴いているんだろう。


ちなみに「A LONG VACATION」は日本で初めてCD化されたアルバムでもあるのだ。





デザイン日和はブログランキングに参加しています。
↑Click please


札幌でコンクリート住宅を建てるなら。D-home

2009年07月27日

卓球部

ウチの中2の息子は卓球部。

父親がどんなにサッカーが好きでも

息子は卓球部。


今朝、試合だと言ってでかけたが、あわてて忘れ物をしたらしい。

会場が自分の会社のすぐそばの中央体育館だったので、昼休みに届けにいった。

P1010832.jpg

てっきり練習試合かと思って行ったら「札幌卓球選手権 全道予選会」。

結構重要な大会っぽいけど、ウチでは一度も話題に上がっていなかった。

どー考えても本人、本気で卓球に打ち込んでいるとは思えないのでしかたないか。

P1010833.jpg

P1010834.jpg

会場に入ると、咽せ返るような「部活臭」

しかも恐ろしいほどの人口密度。

蒸し風呂だ。

なんとか、かき分け、かき分け息子を捜す。

いたっ!

P1010835.jpg

「勝ってるか?」

「んなわけないっしょ!」

会話はそれだけ。

だめだ、息が詰まる・・・。

P1010836.jpg

外に出ると、とても空気がおいしかった。





デザイン日和はブログランキングに参加しています。
↑Click please


札幌でコンクリート住宅を建てるなら。D-home

2009年07月23日

イラストの発注

広告の制作でたまにイラストを使用する。

今回は住宅関連会社のウェブ用。

課内のウェブ制作者の要望は、「ちょっとひねりの利いた面白みのあるもの」。

キャッチコピー、キーワードを発展させて、原案を作る。


P1010803.jpg

ほとんど子供のいたずら書き・・・。

恥ずかしげもなく、これを元に本職のイラストレーターと打ち合わせ。


P1010804.jpg

いつもお世話になっているグラフィックデザイナーの大久保良一さんは

こちらの意図するタッチを巧みに汲み取って「本物」にしてくれる。

こんな感じ↓。


illuste.jpg

「なんでこんなに上手に描けるんだろう?」

と、彼からイラストをもらうと、いつも素人丸出しの感想が浮かぶ。



デザイン日和はブログランキングに参加しています。

↑Click please


札幌でコンクリート住宅を建てるなら。D-home

2009年07月22日

制作事例 Tシャツ

顧客企業様からのご依頼で制作したTシャツのデザイン。

バックプリントです。

_MG_8606.jpg


_MG_8611.jpg

デザイン、カラーバリエーションも豊富で

希望者は購入することも出来るようです。こちら



デザイン日和はブログランキングに参加しています。
↑Click please


札幌でコンクリート住宅を建てるなら。D-home

2009年07月22日

函館の旅

連休は、函館コンサドーレ観戦ツアー。

年に一度、函館開催に合わせての家族旅行が我が家の恒例行事。

今年は3連休ということもあり、湯の川温泉、大沼公園と二泊した。



肝心の試合は・・・。

またしても不甲斐ない結果、1-2で草津に敗北。

選手は、罰ゲームとしてサポーターの前で函館名物「イカ踊り」・・・

18P1010645.jpgのサムネール画像




するわけない・・・。(写真は試合前のウォーミング・アップ)


いきなりモチベーションが下がったが、気を取り直して函館の旅。

と、いってもいつも我が家の旅は無計画の行き当たりばったり。

思いつきでトラピスト修道院に行ったり、

18P1010723.jpg

お決まりのラッキーピエロに行ったり、

18P1010733.jpg


あいにくの天候のせいなのか、観光地として斜陽なのか、

大沼は訪れる人もパラパラ。


18P1010741.jpg

今回、大沼での宿泊はグリーンピア大沼のコテージ。

夕食は敷地内にある焼き肉レストラン「もりもり」から宅配焼き肉セット。

これが、味、ボリュームとも皆、大満足。「もりもり」はオススメ!

18P1010765.jpg

最終日はカラッと快晴。

帰路の途中、ハーベスタ八雲で昼食。

もともとケンタッキーフライドチキンの実験農場だったここは

内浦湾沿いをドライブすると必ず寄りたくなる人気のスポット。

18P1010789.jpg

パノラマビューを楽しめるテラスは人でいっぱい。

18P1010791.jpg

近年、リタイヤした後、日本各地からこの辺りに移住する人が多いと言う。

北海道の中で、最も温暖で雪が少なく、海の幸、山の幸も豊富な地。

自分も本気で憧れる。


18P1010797.jpg



デザイン日和はブログランキングに参加しています。

↑Click please


札幌でコンクリート住宅を建てるなら。D-home

2009年07月17日

はじめてのおつかい

日本テレビの人気バラエティ特番「はじめてのおつかい」。

7月20日「はじめてのおつかい!夏の大冒険スペシャル」が放送されるらしいが、

それに妻の叔母の孫(つまり妻の従姉妹の子)が出るという。

そりゃ叔母さんも自慢だろう。

「ザ・テレビジョンに写真も出てるんだよ!!」

素直に妻が買って来た。

P1010634.jpg

本当だ。出てる。


自分は会った事がない風花ちゃんだが、

なんとウチの娘の「お下がり」を着ているではないか!。


「ウチの子の服が、今度テレビに出るんだよ」って自慢になるかな?





デザイン日和はブログランキングに参加しています。

↑Click please


コンクリート住宅情報サイトcon-sa.comもよろしく。

2009年07月10日

Jリーグ移籍金撤廃

Jリーグ名古屋グランパスのFWダビがカタールリーグの強豪ウムサラルへ完全移籍する。

彼は元々コンサドーレ札幌がブラジルから獲得して来た選手。

当初は確か年俸500万ほどだったような・・・。

その彼がJ2、J1で得点王になり、今シーズンは移籍金3億円でグランパスへ。

コンサドーレのチーム史上最大額の置き土産を残してくれた。


そして今回、シーズン途中でのカタール移籍。

契約期間中の移籍には違約金が発生する。

この違約金は自由に金額設定しておけるらしい。

なんとグランパスが違約金としていたのは7億。

それでも潤沢な資金を持つウムサラルは違約金を払って獲得。

グランパスは3億で買って、7億で売った訳だ。

どこへ行っても孝行息子だなぁ、ダビ。


今シーズンオフから、Jリーグは移籍金が撤廃される。


今までは、たとえ契約が満了していても、獲得チームから在籍チームに移籍金が発生した。

その額は、基本報酬×移籍係数(若いほど係数が高く、22歳で10)。

それが今後ゼロになる。

つまり、せっかくユースから育て上げても、いきなりタダで穫られちゃったりするわけだ。

選手に高額の年俸を払えないJ2チームにはきついルール改正だなぁ。

選手寿命の短いサッカー選手、彼らにとっては少しでも高く買ってくれる所に行ける訳だから「改善」ではあるが。

サポーター心理としては、今後他チームに獲得されて出てゆく選手に対して

「裏切りだ」くらいの気持ちを、強く持つこともあるだろう。


まぁ、世間一般の会社と思えば、そもそも移籍金など無いのだが。




デザイン日和はブログランキングに参加しています。

↑Click please


コンクリート住宅情報サイトcon-sa.comもよろしく。

2009年07月08日

海を知らないカモメ。


P1010605.jpg

札幌の中心街をカモメが飛んでいる。

初めて見かけた時、

「一時的に迷い込んだ」か「新天地をめざすチャレンジャー」なのかと思ったが、

実は、数年前からビルの屋上などで営巣し

海を知らない札幌生まれの世代も既に多くいるらしい。

P1010626.jpg

正式名称は「オオセグロカモメ」。

羽根を広げると80cmはありそうだ。

ウチの会社の周りでも、群れをなして飛んでいる事がある。

P1010631.jpg

仕事をしているとき、不意に聞こえるカモメの鳴き声。

一瞬、海辺にいるような錯覚を覚えて気分がいいのだが、

今後、人為的な対策をとることが無いとしたら益々増え、

いずれ、カラスのように、邪魔者扱いされる運命だろう。



デザイン日和はブログランキングに参加しています。
↑Click please


コンクリート住宅情報サイトcon-sa.comもよろしく。

2009年07月07日

幻のオバケのQ太郎復活

オバケのQ太郎が約20年ぶりに出版されるらしい。

「幻のオバQ復活」
 長く出版が途絶えて「幻のマンガ」と呼ばれていた「オバケのQ太郎」が復活する。小学館が24日から刊行する「藤子・F・不二雄大全集」に収録されることになった。総額5万610円の第1期刊行分に、すでに2千セットの予約が入っている。

 藤子不二雄名で描かれたマンガのうち、ほとんどは藤子不二雄(A)さんと故藤子・F・不二雄さんが単独で描いていた。しかし完全な合作だった初期の「Q 太郎」は80年代に中央公論社(当時)が出した全集に収録されたが、90年代以降絶版状態で、古書市場では1冊数千円の高値で取引されていた。

ー7/3日朝日新聞よりー


キャラクターとしては誰もが知っているオバQだが、本としては約20年間絶版状態だった。

その理由を自分は「人種差別表現・差別用語」が多いため、と解釈していたが

実は藤子・F・不二雄氏の遺族が出版を認めていなかったという経緯もあるらしい。



長男がひらがなを読めるようになった頃、「本好き」になってほしくて、ドラえもんを大量に買い与えた。

思惑通り息子ははまり、どこに行くにもバックにいっぱいドラえもんを詰め込んで出かけた。

P1010601.jpg

自分の「買い与え」もエスカレートし、「パーマン」、「キテレツ」、「エスパー魔美」と

藤子作品の有名どころはほとんど揃えたが、

オバQだけがどこの本屋にも無い。

そして初めて絶版だと知った。

オークションでもかなりの高値がつけられていて手が出ない。

たまに「これくらいなら・・」という妥当な値段で見つけると購入した。

P1010599.jpg

もう、「息子のため」は大義名分。コレクターの性(さが)。

「怪物くん」のてんとう虫コミック版は掘り出し物を見つけるたびに買ってしまい同じ本が4冊もある。

P1010600.jpg


とりあえず息子はマンガだけではなく本好きになったが、

不思議な事に中二になった今でも、寝るときは「藤子不二雄」を読みながら寝る。

同じ本を何十回、いやもしかすると何百回も繰り返し読んでいるのに・・・。

普段は、東野圭吾や村上春樹、山田悠介を好んで読んでいるのに・・・。

謎だ・・・。

P1010598.jpg

謎と言えば・・・。

昔、知り合いにもらった謎の「赤オバQ」。

一応、著作権を意識したのか・・・。

P1010594.jpg




デザイン日和はブログランキングに参加しています。

↑Click please


コンクリート住宅情報サイトcon-sa.comもよろしく。

2009年07月06日

肉弾三勇士

週末、土曜日、知人にSS席のチケットをいただいたので、娘と札幌ドーム。

P1010567.jpg

久しぶりにいい席で、気持ちよく観ていたが

結果は・・・0-1で負け。

もう、他チームの結果が気にならなくなりつつある。




日曜日、一人中島公園のフリーマーケットへ。

最近、鋳物の小物も気になっている。

P1010586.jpg

馬の温度計。200円。

いろんな物にまじって、ころりと転がっていた10cmぐらいの文鎮。

「いくら?」

「500円でどう?」「買った」

P1010585.jpg

帰ってからネットで調べる。

昭和12年頃のグリコの景品「肉弾三勇士文鎮」。

P1010582.jpg

「まんだらけ」で26,000円。

他のアンティークショップでは47,000円の値を付けている所もあった。

自分は売ったりしないので、市場価格はどうでもいいが、こういうのに出会うと結構気分がいい。

デザイン日和はブログランキングに参加しています。
↑Click please


コンクリート住宅情報サイトcon-sa.comもよろしく。

2009年07月03日

お向いのA山さんちにお泊り

我家は共働きなので、ウチの子供は鍵っ子。

朝、鍵を掛けて二人で登校し、親が帰るまで1人だったり2人だったり。

昨日、小三の娘は鍵を忘れて登校したらしい。

よりによって中二の兄は塾だったので帰りが遅かった。

玄関の前でひとしきり泣いたあと、しばらく本を読んだりして過ごし

7時半頃帰ってきた兄の顔をみて、また泣いたそうだ。


「そんなときは向かいのA山さんのところに行きなさい」と母。

「だって・・・」

「お兄ちゃんなんて2回もA山さんちに行ったぞ」と兄。

自慢か?兄。いきおい晩ご飯までご馳走になって。


言わなかったが、「お父さんなんて・・・」

家に入れず、A山さんちに泊めてもらったことがあるんだぞ。

それは長男が生まれたころ。

仕事が忙しくて深夜に帰宅。そんな日に限って、鍵を忘れている。

明かりは点いているが、ピンポンを押しても家の中から反応なし。

そのころ自分はまだ携帯を持っていず、しかたなく公衆電話のあるところまで行き、自宅に電話した。

しかし一向に出ない・・・。

戻って二階の窓に小石をぶつけたり・・・小声で妻の名前を呼んだり・・・。

疲れていて、もう一度公衆電話に行く気力は無く、A山さんちをピンポン。

「電話貸して下さい」

実はその時もう、決めていた。

「こういう事情なので、どこかで寝かせて下さい」と懇願することを。

ご主人が単身赴任中で、奥さんが1人と知っていながら、何やってるんだ自分。

ともかく心よくかどうかわからないがA山さんは二階に布団を用意してくれた。


自分の家に入れず他人の家からそれを眺める不思議感。


翌朝、近所の目を気にしながら慎重に速足で自宅へ。

・・・結局前夜、妻は育児疲れで爆睡していたらしい。

「A山さんにちゃんとお礼を言っておけよ」と偉そうに言ったが、

今思うと、なにも泊まらなくても、もっと別な方法があった気がする。


A山さんにとって我家はいったいどんな家族に見えるんだ。



デザイン日和はブログランキングに参加しています。

↑Click please


コンクリート住宅情報サイトcon-sa.comもよろしく。

2009年07月02日

福助

同僚らと会社帰りに行く一杯飲み屋。

リーズナブルな価格で飲めるので、月に何度かフラリ立ち寄る。



通い始めた当初から気になっている棚の上の福助。

P1010562.jpg

そこの女将さんが嫁いで来た時に既にあったというから50年以上前のものらしい。

「夜、暗い中で店に入ると、目が合うようで気持ち悪いんだよね」

・・・それほど愛着ないのか?


「実は自分、福助を収集していて・・」とアピールしたあとで、思い切って切り出した。

「譲る気ない?」


女将さん、(有りえないという風に)無言で手を振る。

だよね。


P1010564.jpg

せめて写真だけでもと、棚から下ろしてもらって正面からパシャ。

なかなかいい顔。

今度一人で行った時には、正面に置いてもらって

この福助さんに、語りかけながら飲もうかな。



デザイン日和はブログランキングに参加しています。
↑Click please


コンクリート住宅情報サイトcon-sa.comもよろしく。


2009年07月01日

君へのエール。

まったく経験も無かった自分に対し、今の仕事を始めるきっかけをくれた会社が、先日倒産したと聞いた。
そこの社長とは年齢も近かったこともあり、公私に渡り色々とお世話になった。

在籍していた頃、地域の経済誌に、自社の企業広告として毎月ショートストーリーを書いていた時期がある。
そんななかで、社長のプライベートに悲しい出来事が起きた折に、
密かに、自分なりの応援の気持ちを込めて書いた回があった。

社長。ありがとうございました。まずは、おからだご自愛下さい。



君へのエール。

君にはこのところトラブルが続いていた。
 部下のミスによって生じた大口の取引先からのクレーム。長いスパンで取り組んできた企画の突然の打ち切り。まるで荒波の中でオールを無くした小船のように、君の思い通りにならないことばかりが続いている。
 君は疲れていた。周りの人々が慎重に気を遣うほど疲れきっていた。


 君は今日、釣に出かけなければならなかった。この春、小学校二年生になった息子を、初めて釣りに連れてゆくという約束の日だった。君もこの日を楽しみにしていたはずだ。しかし、金山の奥の沢に向う車の中で、君は笑顔を作れずにいた。息子も最初ははしゃいでいたが、君の重い横顔よりも、いつのまにか外の景色を自分の友だちにしている。

「パパもおじいちゃんが居たころ、一緒に釣りに行った?」

息子は後ろに流れていく木々に話しかけるかのようにつぶやく。

 君も小学生の頃、父と弟と三人でよくこの沢に来た。まだ夜も明けぬうちに父は君たちの部屋をそっと明けて、小さく「おいっ行くぞ」と声をかけた。もちろん君たちは、そのずっと前から布団の中でワクワクしながら、父の号令を待っていたはずだ。
 ある時、君の父は沢に向う車の中で、ひとつの提案をした。一番大きな魚を釣り上げた人に、賞品が当たることにしようと。君はその時即座に反論し、釣った数で競うことにそのルールを変更させた。釣り上げる数なら、常に君は弟に勝っていたからだ。

 陽も沈みかけた頃、車は自宅の前に着く。弟はおもちゃを脇に抱え、「おかあさん!」と声を弾ませて玄関の中へ駆け込んでいった。君はというと、車の中で弟を妬み、口を真一文字に結んで涙を堪えていた。それを見た父は、道具を降ろす手を止めて笑顔でひと言君に言った。

「次があるさ。」

 川の淀みに、山桜の無数の花弁が静かに回りながら浮いている。釣りを始めて二時間ほど経つが、君の息子はまだ一匹も釣り上げていない。君は糸の流れを見詰めながら、昨日までの仕事、明日からの日常をぼんやりと考えていた。

 その時、君の息子が叫んだ。

「パパ、かかったよ!!」

 振り返った君が声を掛ける暇も無く、彼は勢い良く釣り竿を上げた。それに合わせて銀色の魚が宙を舞う。しかしそれも一瞬。魚は足掻きもせず、ふわりと向きを変えて水面に飛び込み、それっきり君たちの前に姿を現さなかった。

 君は意気消沈して涙ぐむ息子の釣り針に新しい餌をつけながら、独り言のように呟いた。

「また次があるさ」

 思わず出たその言葉に、君自身が驚く。それと同時に、体がすうっと軽くなった気がした。
 そして君は、とてもやさしい笑顔で息子を見上げて、もう一度言う。

「次があるさ」・・・と。

人と人とのコミュニケーション・ファクトリー
○○株式会社。



デザイン日和はブログランキングに参加しています。
↑Click please


コンクリート住宅情報サイトcon-sa.comもよろしく。

Profile

株式会社デザインセンターにて、広告企画・制作を行っています。
全国の建築、不動産会社とやり取りをしていると県民性の違いを感じることもしばしば・・・道産子はあたらし物好きで飽きっぽい。自分はその典型です。

Links

デザインセンター社長ブログ
「一日一絵」
株式会社デザインセンターの照れ屋で口べたの社長が日常生活で感じたこと、身の回りのものを絵にしています。

このページの先頭へ